2023年4月8日(土)

♪参加者 16名♪
フルート1、オーボエ1、クラリネット2、バスクラ1、アルトサックス3、テナーサックス2、ホルン1、トランペット3(内見学者1)、パーカッション2

♪指揮者 1名

♪キッズ10名

♪保育ボランティアさん 2名

♪練習曲♪
高原列車は行く
野に咲く花のように
天城越え
海の歌

 まばゆいばかりの春の日差しを浴びながら、小さな子供を連れてきたママたち、子供をダンナに預けてきたママたち、そしてほぼ子育てを終えたパパらが、「今日もおもいっきり音楽を楽しむぞ!」との想いを胸に(ウキウキしながらといった感じです)、Merryの練習拠点である「クレオ大阪南」に集まりました。
 
 そして今日は嬉しいことに、見学者さん(トランペット)が来られたほか(ダンナさんと小さな子供さんもご一緒でした)、新メンバー(アルトサックス)も加わりました。

 今日来ていただいた見学者さん(入団されると聞いております)、そして新メンバーさん、これから一緒に音楽を楽しんでいきましょうね。

それでは、本日の練習報告をさせていただきます。

 新年度第一回目の練習日の今日からは、6月に行われる通所リハビリテーション(デイケア)施設での訪問演奏に向けての練習が始まりました。
 また、この訪問演奏とは別に「海の歌」も練習しました。

 今日、最初に練習したのは、Rex Mitchell作曲の「海の歌」。
 1979年に作曲されたこの曲は、先生曰く
 「簡単そうで結構難しい曲。でも、すごく良い曲です」
ということでしたが、やってみると私にとっては全然簡単ではなくて、途中で何度か拍子が変わったり、テンポや調が変わったり、早いフレーズがあったりと、結構どころか、かなり難しい曲でした。
 ただ、いっぱい失敗もしましたが、練習すれば何とかなりそうな気もしたし(錯覚かもしれませんが・・・)、演奏してて「ああ、きれいな音楽だなー」との思いに浸れて、結構イイ気分で吹くことができました。

 続いて練習したのは、「通所リハビリテーション(デイケア)施設」訪問演奏で演奏する曲。

この訪問演奏での演奏曲は、昭和24年(1949年)から平成16年(2004年)にかけての歌謡曲(7~8曲演奏する予定です)。
 これらの曲の中には、私が生まれる前のものもあるのですが、子供の頃、親が「懐かしのメロディー」というようなテレビ番組をよく見ていたお陰で、私にとっては、どれもほぼ歌えるというほどよく知った曲ばかり。
私自身は「おおー、どの曲も懐かしいなー」と思っていたのですが・・・・、

 ・・・ところが、我がMerryのメンバーは若いママ達がほとんど(私と比べると、みんなものすごーく若いのです)。
 なので、今日練習した「高原列車は行く」については、「全く聴いたことありませーん」、「初めて聴ききましたー」といった感じ。
私が「えっ、あの超有名曲を知らないの?」と驚いていたところ、5歳ほどしか年齢の離れていない先生までもが「この曲は初めて聴きました」と言われたのを聞き、更に驚くことに・・・。(どうやら昔の古い歌謡曲を知っている私の方が特異な存在だったんですね)

 練習が始まる前は「聴いたこともない曲を上手く演奏できるの?」とちょっぴり心配していましたが、さすがは我がMerryの精鋭ママ達。ほぼ初見の楽譜を何の苦労もなくスラスラと吹きこなすではありませんか。なんとも頼もしいかぎりですね。(もちろん、本番までの練習で先生からの指導を受けて、更に完成度を高めていきますからね)

 この訪問演奏では2曲だけですが、歌付きの演奏もあります。
 歌付きで演奏する曲は「高原列車は行く」と「高校三年生」。

「高原列車は行く」(昭和29年、1954年)は、岡本敦郎が歌った当時の爆発的ヒット曲。
 古関裕而作曲のこの曲は、「汽車の窓からハンケチ振れば・・・」との歌詞にあるとおり、汽車の車窓から見える風景や蒸気機関車が力強く走る姿が思い浮かぶような軽快なメロディーで、武蔵野音楽学校(現 武蔵野音楽大学)声楽科出身である岡本敦郎の伸びのある美声と相まって、とっても爽やかな雰囲気の歌になっています。(ちなみに、ここでいう「汽車」って、「蒸気機関車が牽引する客車列車」のことなんですが・・・、わかりますよね?)

 「高校三年生」(昭和38年、1963年)は、舟木一夫のデビュー曲にして、これまた当時の爆発的ヒット曲。
 この曲を録音した当時、彼は現役の高校3年生で(レコード発売は卒業後)、レコードのジャケットも詰襟の学生服姿でした(当時通っていた母校の制服だったそうです)。
 また、デビューは高校卒業後でしたが、舟木はこの曲を詰襟の学生服姿で歌っていました。
 ちなみに今でもリサイタルでこの曲を歌うときは、詰襟の学生服を着て歌っているそうです。

 さて、この2曲、歌うのは、もちろん「男性」団員である「私」。
(Merryは「ママブラス」を名乗っておりますが、「ママ」だけでなく「パパ」も在籍しているのです!)

 すでに訪問演奏に向けて日々、風呂で湯船につかりながら、歌の練習を重ねています(決していいかげんに練習しているわけではありませんよ。ここ以外で大声で歌うと家族から叱られるので仕方ないんです・・・)。
そして、歌うときに着る「ステージ衣装」も既に準備済み(自分で洗濯して、漂白して、アイロンがけもやりました!。どんなステージ衣装かは本番当日まで秘密です。お楽しみに!)。

 聴いてくださる皆さんに喜んでいただけるよう、一生懸命練習しますので楽しみにしていてくださいね。

 本日の練習報告は以上ですが、ここからはMerryへの入団をためらっている「あなた」へ向けてのメッセージです。

 入団をためらっている「あなた」の背中を押したいと思って、最近私が経験した「楽しい音楽の思い出」を綴ってみました。
 拙い文章で申し訳ありませんが、「二刀流」と題してエッセイ風にまとめてみましたので読んでいただけますか。

【二刀流】
 二刀流。本来の意味は「左右の手に一本ずつ刀を持って戦う剣術の流派」ということですが、今では大リーガーの大谷翔平選手のように「投手と打者のどちらもやる人」という意味でよく使われていますよね。(大谷翔平選手、WBCでも「二刀流」で大活躍でしたね!)

(余談になりますが、実は私・・・、「二刀流」ではありませんが、なんと「剣道三段」?!?!なんです(吹奏楽やってるヤツでは珍しいでしょ)。決して強くはありませんが「守護神」としてMerryの「か弱い女性達」(中には「か弱くない」ヤツもいますが・・・)をお守りしております)

 さて、それでは吹奏楽で「二刀流」といえば?・・・、そうです、いわゆる「持ち替え」で2つ以上の違う楽器を演奏することになりますよね。

 そんな吹奏楽の「二刀流」をこのたび初めてやってみました。

 私、普段楽団全体で演奏するときはクラリネットを吹いているのですが、実は学生時代はテナーサックスを吹いていたんです。
 楽団全体で演奏するときは、楽器の編成のバランスから(今現在、MerryのB♭クラリネットは私を含めて3人、テナーは2人)テナーサックスを吹くことはできませんが、少人数のアンサンブルなら曲に合わせて楽器の「持ち替え」をしたほうがいいこともある・・・、ということで、先月練習拠点でもある「クレオ大阪南」で行われた「ミニコンサート」(アンサンブルで出演)でクラリネットとテナーサックスの「二刀流」で演奏させて頂きました。

でも、この「二刀流」、やってみると結構大変でした。
 というのも、コロナ禍でクラリネットを3年ほど吹いていなかった上、テナーサックスに至っては、学生時代以来、実に○○年ぶり(かなり久しぶりでした)の演奏だったんです。

 テナーサックスはクラリネットと同じ木管楽器とはいえ、似て非なる楽器。
超久しぶりにテナーに息を入れてみるも最初は音すら鳴らない。しばらくして、高い音はなんとか出たものの、低音は全く出ない。
仕方なくリードを柔らかいもの(2半→2番)に替えて更に吹き込んで、やっとこさ低音が出るように・・・(でも音は安定せずヘロヘロなままでしたが・・・)。
 「テナーってこんなに難しかったかな?」と自分の不甲斐なさに落胆するも、挫けることなく休みの日に大和川の河川敷に行っては、必死のパッチでテナーを吹き込む。
 こうして、本番直前にどうにか「2半」のリードでも低音が吹けるようになったのでした。

 何とか音は出るようになったものの、次に困ったのがクラリネットとテナーサックスの運指の違い。
 クラとテナーの運指は「半分同じで、半分違う」といった感じ。
 最初の内は、楽譜を見ながらテナーを吹くと、どうしてもクラの運指になってしまい戸惑うばかりでした。

 苦労はこれにとどまらず・・・
 テナーがなんとか吹けるようになったと思ったら、今度はテナーを吹いたすぐあとにクラを吹くと、クラがまともに吹けない。もちろん、クラを吹いたすぐあとにテナーを吹くと、これまたテナーが鳴らない・・・。
 楽器を持ち替えて瞬時に違う楽器の音を出すのは、慣れないと非常に難しいものでした。

さて、本番では、
 クラリネットで4曲、テナーサックスで2曲を吹かせてもらいました。
 テナーで吹いた内の1曲は、「テナーサックス三重奏」でラピュタのエンディングテーマ「君をのせて」。
 私(2nd)のヘロヘロで不安定な音も、上手い具合に1stのメロディーと3rdの低音に溶け込んで、何となくきれいに聞こえて(もちろん1stと3rdが上手いからですよ)、なかなかイイ感じでしたよ(あくまでも個人の主観ですが・・・)。

 ・・・ということで、私の初めての「二刀流」は、クラリネットもテナーサックスもちょっと情けないような音だったし、いっぱい失敗もしたけど、でも思う存分に音楽を楽しむことができたし、いつかもう一度テナーサックスを吹いてみたい、という夢も叶えことができたんで、個人的には大満足でした。

 ただ「二刀流」もさることながら、このミニコンサートで一番楽しかったのは、

 それは、「みんなで一緒に演奏会を作り上げる」

ということでした。

 グループLINEを通じて、みんなで知恵を出し合って、おもしろおかしく議論しながら演奏曲を決めていく(本当におもしろおかしくやってました)。
演奏曲が決まれば、楽譜を作り、台本を作り、曲ごとの配置を考える。
 そして練習して、修正を加え、本番直前まで確認しあう。
 こうして、仕事をして、家事をして、育児をしているママ達が(パパもいました)、準備、練習、本番とも、お互いを気遣い、リスペクトしあいながら、それぞれが出来ることを一生懸命にやって演奏会を作り上げていきました。
 みんなで協力しあって作り上げる演奏会は、本当にさわやかで、愉快で、楽しくて仕方ありませんでした。

 昨年3月にMerryを退団していた私(2月に復帰しました)。
 そんな私が演奏会終了後にグループLINEで流した感想は、

 「父さんはMerryに戻ってきて、本当に良かったなと思っています」
 「父さんはMerryが大好きです」

というものでした。

 こんな感想を言うことができたことを本当に嬉しく思っています。
 優しいMerryの皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

「みんなで作り上げた演奏会」、「クラとテナーの二刀流」・・・、本当にいい演奏会でした。

以上 「二刀流」 おしまい。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 さて、Merryへの入団をためらっている「あなた」。
 どうですか、こんな楽しい演奏活動を私たちと一緒にやってみませんか。
「ああー、やっぱ音楽って楽しいな」、そんな気持ちを再び味わってみませんか。

 心配御無用、案ずるより産むが易し、ですよ。
 まずは、見学(体験練習)に来てください。
 きっとまた音楽がやりたい気持ちで一杯になるはずですから。

 現在Merryでは、全パートともメンバー大募集中です。

 ママブラスですが、ママでなくてもOKです。
 そして私のように「男性」でもOK。もちろん「剣道」など武道の経験なんて必要ありませんからね。

 ホームページからお申し込みください。
 「あなた」からの連絡、お待ちしております。

 以上 ときたま「テナーサックス奏者」にも「歌手」にも、そして「か弱い女性達の守護神」(「か弱くない」ヤツもいますが、コイツらも守ってやってます)にもなる、クラリネットのヤスヒロでした。